「人材を使う企業はブラックなの?」
「ブラック企業の見分け方を知りたい!」
このように気になる方も多いでしょう。
この記事では、人材=「人財」ではない理由、ブラック企業の見分け方をご紹介します。
- 社員は会社の所有物ではないため「人財」という表現は適切でない!
- 「人財」という言葉は、企業の実態と乖離して胡散臭い
- 「人財」という言葉に頼らず、実際の待遇がいい企業を選ぼう!
- ブラック企業に入ってしまった方は、転職も選択肢のひとつです!
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やばい!人材=「人財」ではない理由
まずは、人材は「人財」ではない理由を紹介します。
- 社員は会社の所有物ではないから
- 会社のために働くのが全てではないから
- 会社は社員の成長と幸福に貢献する責任があるから
それぞれ詳しく解説します。
社員は会社の所有物ではないから
社員は会社の所有物ではなく、独立した個人として尊重されるべきです。
「人財」という表現は、社員を会社の資産や所有物として扱う考え方につながる恐れがあります。
「人財」を強調する会社では、「貢献度の低い社員は退職させたい」「社員の貢献度に応じて給与を下げたい」といった考えが生まれやすくなります。
社員一人一人の人格と権利を尊重し、対等なパートナーシップを築くことが重要です。
会社のために働くのが全てではないから
仕事の本質的な目的は、個人の成長と生活の向上にあります。
「人財」という考え方は、会社への貢献を過度に強調し、個人の目標や幸福を軽視する傾向があるためです。
「会社のためにやらなければならない」という思想は、個人の成長や幸福を犠牲にし、長期的には社員のモチベーション低下や、燃え尽き症候群につながる可能性があります。
仕事は自分を磨き、成長させ、収入を得るためのものであり、それが結果として会社にも貢献することを理解する必要があります。
会社は社員の成長と幸福に貢献する責任があるから
会社には、社員の成長と幸福に貢献する責任があります。
会社は社員の人生の一部をお預かりしている立場であり、その見返りとして社員に還元する義務があるためです。
真の意味での教育とは、給与だけでなく、技術、知識、ビジネススキル、主体性、課題解決能力などを社員に提供し、社会で戦える実力を身につけさせることです。
会社は社員に対して債務者の立場にあり、社員の成長と幸福に貢献することで、初めて健全な雇用関係が成立するでしょう。
「人財」を使うやばいブラック企業の見分け方
ここでは、「人財」を使うやばいブラック企業の見分け方を紹介します。
- 口コミで待遇や労働環の劣悪さを確認する
- 忠誠心や帰属意識を強調し過ぎていないか確認する
- 業務時間外での勉強や活動を強要していないか確認する
それぞれ詳しく解説します。
口コミで待遇や労働環境の劣悪さを確認する
口コミサイトや社員の声を通じて、実際の労働環境や待遇を確認することが重要です。
企業の公式情報と実際の労働環境には乖離がある可能性があり、現場の声が真実を反映していることが多いためです。
転職サイトの口コミ欄や、SNSでの元従業員の投稿などを確認し、長時間労働、パワハラ、低賃金などの問題が指摘されていないかチェックします。
複数の情報源から一貫した批判的な意見が見られる場合は、その企業の労働環境に問題がある可能性が高いと判断できます。
忠誠心や帰属意識を強調し過ぎていないか確認する
企業が従業員の忠誠心や帰属意識を過度に強調していないか、注意深く観察する必要があります。
過度な忠誠心や帰属意識の要求は、従業員の個人的な生活や権利を軽視し、不当な要求を正当化する口実となる可能性があるためです。
採用情報や企業理念において「会社への献身」「家族的な雰囲気」「会社に尽くす姿勢」などの表現が、頻繁に使われている場合は要注意です。
健全な企業は、従業員の個性と私生活を尊重し、過度な忠誠心や帰属意識を求めることなく、互いの利益のためにパートナーシップを築くことを重視します。
業務時間外での勉強や活動を強要していないか確認する
企業が、業務時間外での勉強や活動を強要していないか確認することが重要です。
「自己啓発」や「スキルアップ」の名目で、実質的な無償労働を強いる企業が存在するためです。
就業規則や研修制度において、「自己啓発の義務化」「業務外での資格取得の強制」「休日の社内イベント参加の義務付け」などが明記されていないか確認します。
真に従業員の成長を支援する企業は、業務時間内での教育機会の提供や、自主的な学習に対する支援制度を設けており、強制ではなく自発的な成長を促進します。
人財という言葉が嫌いな人がいるのはなぜ?
ここでは、人財という言葉を嫌う理由を紹介します。
- 胡散臭いから
- 気持ち悪いから
- 恥ずかしいから
それぞれ詳しく解説します。
胡散臭いから
「人財」という言葉には、胡散臭さがあると感じる人が多いです。
「人財」という言葉が、企業の本音とは裏腹に、表面的な美辞麗句として使われることが多いためです。
「人財」と呼びながら、実際には従業員を使い捨ての消耗品のように扱う企業や、この言葉を掲げつつ労働環境の改善に真剣に取り組まない経営者の存在が、この胡散臭さを強めています。
「人財」という言葉の使用と実際の待遇のギャップが、この表現への不信感を生み出しているのです。
気持ち悪いから
「人財」という言葉に気持ち悪さを感じる人も少なくありません。
「人財」という表現が、人間を単なる会社の資産や道具として扱っているように感じられるためです。
「人材」を「人財」と書き換えることで、従業員を会社の所有物や金銭的価値のある存在として捉えているような印象を与えます。
これは、個人の尊厳や自由を軽視しているように感じられ、不快感を抱かせます。
人間を「財産」として扱うような表現は、個人の価値や権利を軽視しているように受け取られ、嫌悪感を生み出すのです。
恥ずかしいから
「人財」という言葉を使うことに、恥ずかしさを感じる人もいます。
「人財」という言葉が、時代遅れで古臭い企業文化や、表面的な社員重視の姿勢を象徴しているように感じられるためです。
近年、働き方改革や従業員のウェルビーイングが重視される中、「人財」という言葉を使い続けることは、そうした新しい価値観に追いついていない印象を与えます。
また、「人財」という言葉を頻繁に使う上司や経営者が、実際には旧態依然とした管理手法を取っている場合も多く、それを目の当たりにした従業員が恥ずかしさを感じることがあります。
「人財」という言葉の使用は、企業の古い体質や表面的な従業員重視の姿勢を露呈し、それを認識している人々に恥ずかしさを感じさせるのです。
「人財」を使うやばい会社に関するよくある質問
ここでは、「人財」を使うやばい会社に関するよくある質問に回答します。
人財は誰が言い出した?
「人財」という言葉の起源は明確ではありませんが、1980年代後半から1990年代にかけて日本のビジネス界で広まったと考えられています。
この時期は、バブル経済の崩壊後、日本企業が人材育成や人的資源管理の重要性を再認識し始めた時期と重なります。
具体的な個人や企業を特定することは難しいですが、当時の経営コンサルタントや人事専門家が、従業員の価値を強調するために「人材」を「人財」と表現し始めたとされています。
その後、この表現が経営書や企業の人事施策などを通じて広く普及していったのではないでしょうか。
「人財」という言葉は、特定の個人が考案したというよりも、日本の経済状況と企業文化の変化の中で自然発生的に生まれ、普及していったのかもしれません。
トヨタは人財を使っている?
トヨタ自動車は、公式には「人財」ではなく「人材」という表現を主に使用しています。
トヨタは伝統的に「人間性尊重」を経営理念の一つとして掲げており、人を単なる「財産」として扱うような表現を避けているのかもしれません。
トヨタの公式ウェブサイトや採用情報、CSRレポートなどを確認すると、「人材育成」「人材開発」「人材マネジメント」といった表現が使われています。
特に「トヨタウェイ」と呼ばれる同社の企業文化や行動指針においても、「人材」という表現が用いられています。
トヨタは「人財」という言葉を公式には使用せず、従来の「人材」という表現を一貫して用いていますが、これは同社の人間尊重の理念に基づいているのかもしれません。
「人財」を使うやばい会社まとめ
人材=「人財」ではない理由や、「人財」を使うブラック企業の見分け方を紹介しました。
「人財」という表現は、社員を会社の所有物や単なる資産として扱う危険性があります。
「人財」という言葉は、企業の表面的な姿勢を象徴し、実態との乖離から胡散臭さや不快感を生みます。
真に従業員を大切にする企業は、「人財」という言葉に頼らず、実際の待遇や成長支援を通じて、互いの利益となるパートナーシップを築くべきです。